「一粒の種でいいから生きていたい」。
あるがん患者が残した最期の言葉から、幾人かの手をよって作られ、歌い継がれてきた楽曲「一粒の種」。
歌うことを託された宮古島出身の歌手・砂川恵理歌によって2009年2月に発売されて以来、「誰にしもの人生に寄り添うことができる歌」として広がり、沖縄での年間チャートも席巻。そしていま、全国に広がりつつあるこの歌を、詩と写真で表現するフォトブックです。
冒頭では、シリーズ30万部を突破した『ASIAN JAPANESE』他で有名な写真家・小林紀晴氏の美しくも力強い写真に、歌詞を載せたフォトブックとして展開。
後半部分では、歌い手である砂川恵理歌による「一粒の種」の誕生と出会い、歌手になった経緯、そして砂川が全国に出向いて歌う活動「スマイル・シード・プロジェクト」についてを綴ります。
さらに、全国のこの歌に思いを寄せる方からの寄稿、そしてあとがきとして、作詞者の看護師・高橋尚子氏、下地勇氏による「一粒の種」ができるまでの経緯と思いが綴られます。
「大切な人を想う歌」「命の尊さを学ぶ歌」として、静かながら確かな支持が広がっているこの歌の世界を、文章と写真で表現した一冊です。